2014.4.11 ドライカット
そもそも、白髪とはどんな存在か?
あると年齢が上に見える。
疲れて見える。
苦労をしょってるように見える。
根元が、伸びてきて白髪が目立つと手入れしてないように見える。
ほどよく全体に生えていて、整ったヘアスタイルをしていると、上品に見えたりダンディーに見えたりする。
ショートスタイルがよく似合うようになる。
白髪を利用して、色んなカラーができる。
まとめとして・・・
少しでも、若々しく見せるためには白髪を染めたほうがいい。
上手に年齢を重ね、今の自分の年齢を楽しむために染めないのなら、艶があり適度なボリュームのある整ったヘアスタイルにする必要がある。
染める
ふつうに明るくするのと、白髪染め何が違うのか?カラー剤は変わるのか?
という質問をよく受けます。実は、カラー剤の中身(成分)としては、あまり変わりません。
(ただし、私たちの美容室トラヴィスでは違う薬を用意しています。詳しくは後程)
難しいのは、黒い髪の毛と白い髪の毛を同時に同じ薬で染めなくてはならない事。(あまりにも、部分的に多く生えていたら塗り分けます。)
数字に直してみると分かりやすいです。Lv5(黒)の髪にLv17(白)をLv8にする場合
5→+3=8 17→-9=8
黒は+3 白は-9 Lvを動かさないといけません。単純に考えると同じ薬じゃ無理ですよね。
でも、可能にしているのは、薬に秘密があるのです。
一般的なファッションカラーと白髪染めのグレイカラーの違い
それは、「色素量」にあります。
グレイカラーの方が、一言でいうと「濃い」のです。
この「濃さ」が問題点。独特な白髪染め色にしているのです。
ファッションカラーと比べるとクリアーな感じ、透明感といううのが出しにくいのがグレイカラー。
濃いからこそ、明るくなりにくい。
明るくすると色素量が「薄く」なるから染まらない。浮いてしまう。(浮くのを前提にしてメッシュっぽい感じに染めたりもします。)
このようなジレンマがあるのです。こっちを立てれば、こっちが立たないみたいに。
どのように明るく染めていくか?
最近は、薬がよくなってきて色素自体が明るくなり、以前よりクリアにあかるく染められるようになりました。通常ヘアダイは、酸化染料を使います。その他に直接染料という成分があります。グレイカラーはこの直接染料も入っているのを選ぶのがベターだと思っています。(トラヴィスでは、もちろん用意してあります。明るいのにしっかり染まる。ワンプロセスで染める場合はベストなカラー剤を用意しています。)
一見すると、同じに見えるカラー剤も成分ごとに分けると得意不得意がでてきます。
もう一つの方法。毛先の退色(色落ち)を利用する。これは、良く使います。根元の白髪は濃いのでやっつけて、毛先は明るい薬でツヤを出す程度に染める。そうすると、クリアな明るいカラーリングができます。
最後に
全部白くしようと決めても、黄色く濁る場合があります。
それは、色素細胞が最後の悪あがきをして、ちょっとメラニンを作っているのです。
それを消すには、紫が一番きれいに消えます。
と、言うと「なるほど、それで紫」って思いますよね。
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